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お寺の小僧さんはどう生きるか

マウントラヴィニアのメイン道路をコロンボ方向に北上していると仏教のお寺がありました。
中に入ってみると小僧さんが3人で庭掃除をしています。
写真を撮っていいかと聞くと恥ずかしそうに、近くにいる住職のような方を指して、あの人に聞いてくれという感じ。
住職ののような方に英語で聞くと、はっきり英語で答えてくれます。
「いいですよ」
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「この小僧さんははるばるネパールからやってきているんですよ」って教えてくれました。なぜマウントラヴィニアの田舎まではるばるこんな若い小僧さんがネパールからやってくるのか不思議ですが、何か縁あってのことでしょう。
確かにこの小僧さんだけ袈裟の色が違います。こんな若くて異国の地で修行して辛いこともたくさんあるのでしょうね。
すごくはにかんでいて、カメラを向けると住職に目を向けて救いを求めているように見えます。
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ちょうど思春期の頃、こうしてお寺でお勤めをしているとどのような人生観になっていくのでしょうか。
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最近「僕たちはどう生きるか」という漫画が売れています。
私はこの原本を小学校高学年の時読みました。生意気で早熟な子供だったんです。
その時すごく感動したことを覚えています。しかしその頃その本が特別に流行っていたわけではなく、先輩たちが読み古した本を学校の図書館でたまたま見つけて読んだのです。

主人公の父親は亡くなっていますが、銀行の重役で家には女中さんがいます。
学校でいじめられていた浦川くんの家は豆腐屋さんです。浦川くんのお弁当のおかずは売り物の油揚げだけ。
そのため浦川くんはクラスメイトから「油揚げ」と言われています。
どうやって浦川くんを助けるのか、主人公は苦しみます。
ここで相談相手になってくれるのは叔父さんで叔父さんからいろいろアドバイスを受けるのです。
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すなわち主人公も叔父さんも社会の上の階級にいて、浦川くんは庶民の子供。1937年ですからね。
この本で呼びかけている「君たち」というのは主体的な生き方ができる特権的な教養のある子供なのだ、と高橋理恵子さんという方が述べています。

感動した本でしたが、当時何となく違和感を感じたのは、私が庶民ばかりの田舎に住んでいて主人公の世界が実感できなかったからかもしれません。

もう具体的に何に感動したのか覚えてないのですが、その時感動して学んだことは自分の中にほんの少しは残っているはずです。




もしかしたら最近シャンプーした時に抜けてしまったかもしれないけど。

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by sukhumvit-asok | 2018-05-24 19:29 | スリランカ コロンボ | Comments(0)
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